神奈川同友会たま田園支部では、毎月一回の例会のほかに行っている、8つのクラブ活動があります。そのうちのひとつ「社外取締役会」は、会社法で定義されている社外取締役さながら、参加メンバーは発表者の社外取締役という立ち位置で外部の視点から発表者に対して様々なアドバイスを行うという活動をしています。
毎月1回程度開催しており、発表者と書記を輪番で行い、それ以外の参加者は社外取締役となって発表者の経営課題に対して真摯に(好き勝手に!?)アドバイスを行います。ここでは経営課題を赤裸々に発表しますので、当然のことながら守秘義務が発生し、義務違反の場合は強制退会(レッドカード)となります。(汗)
1時間議論した後は場所を移して懇親会を行い、前半の会議の話をもっと深く掘り下げたり、会議の場では中々言いにくかった話もお酒が入る事で胸襟を開いて話す事が出来たりと、本音で経営を語る機会を創出しております。ちなみに、守秘義務に関して厳重注意(イエローカード)の場合は罰符として飲み会の会計を受け持つという厳しいルールもありますが、幸い今のところどちらのカードも切られておりません。(笑)
「社外取締役会」は会議と懇親会がセットのクラブ活動になりますので、基本的にはリアル中心ではありますが、リアル参加が難しい方が居た場合にはZoomを利用してのオンライン参加も可能となっております。
参加メンバーは、リーダー、サブリーダーのほか、現在6名のメンバーがおり、総勢8名で構成されております。
※2024年9月10日現在
会社法で定義されている社外取締役の一番の目的はチェック機能になるかと思いますが、このクラブ活動では、外部の視点から客観的に経営アドバイスを行い発表者にとって有意義な時間となります。それと同時に、社外取締役としての参加メンバー一同、普段中々聞く事が出来ないような発表者の経営上の悩みや課題を知る事が出来るので、自社の経営に生かして行く事が出来ます。
これは参加メンバー全員が感じている事ですが、自社の課題に対しては中々思い切った解決案が出て来ないけれども、他人に対しては責任が伴わない分言いたい放題で解決案が出て来るものですね。(笑)
文:株式会社アルファメディア 代表取締役 小湊 宏之