8月18日に青年部会例会として「オンライン・マネジメントゲーム研修(MG研修)」を完全オンラインにて行いました。
ソニーが1976年に開発した経営者感覚を育成するゲーム型の研修です。
リアルな経営シミュレーションを通じて経営全体像の理解と戦略型思考が身につきます。
ソニーはグループが成長していく中、技術者から経営層を輩出していくためにこのゲームを創ったということです。
ソフトバンクの孫正義氏がこのMG研修の熱烈なファンで自身も100期以上受講し、
ソフトバンクグループの幹部や新人など様々な階層でMG研修がおこなわれています。
今回、講師を務めて頂いたのは、福岡同友会のマルチスタイル株式会社 横田 健士朗さんです。MG研修やITコンサルティング、人材育成等を提供されています。
まずはマネジメントゲームについて、横田さんから動画を交えながらご説明頂きました。
マネジメントゲームに初めてふれる方にはルールを覚えるのに一杯一杯だったかもしれません。
が、今回は初めての人向けの研修ということで、習うより慣れろ!と早速各グループ4~5人に分かれてマネジメントゲームをプレイしました。
本来は5決算期を連続して経営するのですが、今回は初めての人向けなので3決算期までということで行いました。
このゲームは製造業を経営しながらライバルと同じ市場で競争していくのですが1期目がスタートをすると機械を導入し、従業員を雇い市場から材料を調達します。
材料は市場によって仕入れ値が違いますので、仕入れの段階からライバルとの競争が始まっています。
材料を仕入れられたら製造を行い、材料は仕掛品をへて製品となり、その製品を市場に向けて販売します。
販売は競合他社との入札方式です。利益を取るためには高く売らないといけませんが競合に価格で負けては売れません。
ここの読み合いがすごく重要でして、まさに
「値決めは経営!」を体感できます。
また、売るためにはただ安くするだけではなく研究開発をして付加価値を高めて競争力を上げたり、販売員や広告を増強して
販売力を高めて他社が在庫薄の時に一気に売り切るなど様々な戦略を取れます。
期を連続して経営していきますので期をまたいだスパンで経営戦略を考える必要があります。
リスクカードを引いてしまうと火災や製品盗難、労災に従業員離職など様々な想定外の自体に直面します。
どんなことが起きても諦めずに経営し抜くことの大変さと大切さも実感できます。
つらい期を乗り越えて逆転して順位が上がった時の爽快感はやみつきになります。
また、2期目以降は銀行借入も行うことができるようになります。
どこまで借り入れをするのかしないのか、人によって戦略が分かれます。
MGをやり込んでいくと固定費と売上の関係をどの様に考えて投資をするか、そのバランスによってどこまで利益がだせるか。
様々な経営戦略をシミュレーションできます。
マネジメントゲームは対人でワイワイ言いながら行うのが非常に楽しいです。
そして各期末には決算書を互いに確認しながら、意見交換も行います。
例会当日も大変盛り上がりまして、予定の3期目をこえて4期目まで回せたグループも何グループかありました。
プレイが終わった後はまた全体で通常の例会の様に各グループからグループ発表として感想を発表して頂き共有しました。
参加者の皆さんから「面白かった」「勉強になった」とお声を頂きましたが、
その中でも「控えめに言って最高でした!」との感想が嬉しかったです。
また、製造業以外の経営者が「仕入れがあんなに大変だとは思わなかった」と繰り返し語っていたのも非常に印象に残っています。
マネジメントゲーム研修は非常に奥が深く、経営者や幹部育成に非常に役立つと思います。
青年部会ではグループ活動としてオンラインMG研修を続けてまいりますので、ご興味のある方は青年部会幹事までお声がけください。