ダイバーシティ委員会では年最初の例会を「新春例会」と題し、県南支部と合同で開催しています。2023年一回目の例会は、熊本同友会から福祉事業所などを展開するプレジャーワーク(株)代表取締役会長・吉田周生氏をお招きしました。
報告者:プレジャーワーク(株)
代表取締役会長 吉田周生氏(熊本同友会)
事業内容:就労継続支援A型事業所、共同生活支援事業
テーマ:「火の国熊本からあの男がやってくる。3人の家内企業が5つの会社へ成長!」
吉田会長は1992年に28歳で脱サラし、ヨシダ精工を設立しました。当時は家族経営で3人で事業を回しており、他人を雇用する等は考えてもいませんでした。しかし取引先から熊本同友会を紹介されしぶしぶ入会。そこで多くの出会いや学びから、改めて何のために経営をしていくのか考えていくようになりました。その後、地域に雇用を生み出すために事業規模の拡大、障害者雇用などにもチャレンジをしていくこととなったそうです。
2007年に頼まれて障害者の実習生を受け入れることをきっかけに、障害者雇用を始めます。吉田会長の三男も障害があり、障害者雇用を自分事として取り組むようになりました。そこから熊本で民間法人第一号として新たに株式会社プレジャーワークを設立しグループホームを開所、ホームを現在は5つの会社を展開しているそうです。
吉田会長の報告を聞いた後は、参加メンバーがグループに別れ「困難を抱える方の雇用はあなたの会社にどんな影響を与えますか」をテーマにグループ討論を行いました。
グループ討論を終えた後は、全体討論した内容を共有するのですが、吉田会長の誰よりも汗をかく姿勢、雇用を生み出すための高い賃金レベルでの事業展開や、短所ではなく、長所、良い所を見つけ合うという会社の良い雰囲気づくりやコミュニケーションづくりを、自社でも取り入れたいという声が多くありました。
また、テーマについては「障害など困難を抱える人を雇用しても特にマイナスの影響はない。コミュニケーションは良くなったと思うし、会社に自然に溶け込んで働いているのでプラスばかり」といった声も聞かれました。一方、障害者雇用をテーマにした例会に初めて参加した会員は、吉田会長が報告内で話したグループホームの入居者のエピソードなど、初めて知る世界ばかりで新鮮だったようです。
今回も神奈川だけでなく他県からも、そして様々な業種からの参加者が話し合うことで議論が深まり、自分1人では思いつかない考え方やアイデアが生まれ、なにより自分もやっていくのだ、という覚悟を持ち帰ることができたのではないでしょうか。
2023年2月21日(火)午後6時より、川崎市産業振興会館にて開催します。次回は川崎支部との合同開催になります。
「超短時間雇用の実践例と多様な雇用の在り方」をテーマに、東京大学先端科学技術研究センターより近藤教授をお招きします。
参加申込、詳細お問い合わせは下記よりお願いします。
●お問い合わせ先
神奈川県中小企業家同友会
横浜市中区尾上町5-80-3F
TEL:045-222-3671/FAX:045-222-3672