横浜・川崎・横須賀・小田原・厚木・湘南など神奈川県各地での異業種交流会です。経営の勉強を行い、社員とともに発展する会社を創ります。
神奈川県中小企業家同友会
10:00〜18:00(月〜金)

2025年中堅社員研修会を実施しました。

21社40名の中堅社員の皆さんが参加

来る年12月5日に中小企業センタービル(横浜市関内)にて神奈川県中小企業家同友会・社員共育委員会が主催する

2025年度中堅社員研修会を開催し、企業数21社・40名の中堅社員の皆さんが参加されました。

職種も立場も社歴も異なる中堅社員の仲間たちと、自社における課題はもちろんのこと、中堅社員としての今の課題、

そして今後の自身のキャリアプランを今一度考えてみることをテーマに、共に考え、共に学ぶ時間を共有しました。

中堅社員とはどういう立場かを考える

まず、講師の金子氏からは中小企業の中堅社員という立場はいったいどういうものなのかを考えるという講義がありました。

中堅社員は、新入社員から3年目ぐらいまで、山の頂上から筏で必死に急流を下るという状況とは違い、

流れの緩い下流にたどり着き、筏を一所懸命漕がずとも仕事をこなし、会社という組織の中でも影響力を持つ存在になっている立場。

その立場から次はどんなことに挑戦したいのか、どんな自分になりたいのか、どんな山を登りたいのか。会社、組織の中で

今後の自身のビジョンを描き、キャリアを形成していく大切な時期が『中堅社員の立場』であるとのお話をいだたきました。

そして、その講義を踏まえ、グループ討論の中で受講生達は互いに自身の『なりたい5年後』について考えを深めました。

先輩社員の体験談から学びを深める

午後からは先輩社員からの体験談から学びを深めるということで、株式会社FCC 営業部長 小山さんと日崎工業㈱比屋根さんから

ご報告をいただきました。

小山さんからは自身が仕事ができると勘違いして周囲を気にせず突っ走しり、周りの気持ちなど考えていなかった

中堅社員時代だったとのお話がありました。

その中で自身の視野の狭さと行動が周りに及ぼす悪影響を痛感したエピソードから、部下の成長が自身の成長、そして、会社の成長へと

つながることを知り、その後のマネジメントコースに進むきっかけになったというお話をいただきました。

また、比屋根さんからは、自身が16年間のマネジメント業務からスペシャリストコースに転換した経緯や思いをお話いただきました。

自分のものづくりへの熱い想いをもとに仕事を極めることを決意し、邁進している中での会社の立ち位置をしっかりと理解していく中で

後進への育成を通じて、ものづくりの良さをもっと社会に発信していくことが自分の役割であることを知ったようです。

また、それこそが自身のやりがいにもつながっていると語られていました。

ご両者ともに共通していることは、そのキャリア形成を決めていく上で、中堅社員時代に自分の特性を知れたこと、自身の得意な分野を

再発見できたことだと感じました。そして、そのことを経営者と共に共有し、深い話し合いをしていたことが伺えました。

キャリアプランを立て、その為に何をするかを考える。

午前の講義、午後の先輩社員からの報告を受け、実際に自分の『なりたい姿』を描き、キャリアプランを立てていきました。

そのために、今の自分に何ができるのか、そして何をすべきなのかをより多く書き出し、自分のビジョンやスキルを可視化していきました。

また先輩社員の報告からもあった、マネジメントコースにもスペシャリストコースにも共通する大切なことは

『相手のことをしっかりと知ること』というコミュニケーションスキル(相互理解)が欠かせないことも多きな気付きになったようです。

今一度、自身のコミュニケーションスキルを確認するために、質問シートを利用して足りているところ、伸びしろがあるところを確認し、

受講者同士で学び合いました。

『共育ち』で5年後のなりたい姿を深め合う

研修最後のワークは自分たちが立てた5年後のなりたい姿から、その目的と目標を立て、そのための課題の抽出をして

5W1Hの観点から具体的な行動をプランニングし、期日と達成水準まで落とし込んだアクションプランを作成しました。

そして、それを互いに持ち寄り、社員教育委員と共に内容を深く掘り下げるグループ討論を行いました。

それぞれ、年齢も職種も違う仲間達ですが、自身の今後のキャリアを選ぶ岐路に立っている中堅社員という立場から

互いの仕事観や、人生観から今後の価値観を創造していく時間を共有していきました。

なにより、その話し合いを社員教育委員である前の我々経営者たちが共有し、互いに理解を深められる時間を過ごせたことは

まさに同友会の社員教育が目指している『共育ち』の体現でもありました。

今回の研修は、会社の中での自分の選択が今後の自身の人生を大きく変えるということを受講生は感じてくれたのではないかと

感じています。そして、我々委員達もその学ぶ姿勢を間近に感じ、今後の自社の発展のための多くの気づきと学びを得ることが

出来ました。

この研修を通じて、受講された中堅社員の皆さんの今後のご活躍をお祈りし、豊かな人生を創るきっかけになれれば幸いです。

※同友会の社員教育は『共育ち』を基本姿勢としています。

社員達と共に育つ社風形成は経営者を含むすべての社員達の人間的成長と会社の発展に欠かせないものと考えています。

ご興味のある方はぜひ、社員教育委員会までお気軽にお問い合わせ下さい。