神奈川県中小企業家同友会では、毎年「かながわ経営カンファレンス」(以下、かなカン)が開催されています。
目的は、神奈川県内の経営者が自社の経営を通じて地域経済の活性化をめざす同友会の活動を広く知っていただくこと、そして1年間の学びと実践の集大成の場とすることにあります。
中島実行委員長のもとに準備委員会が発足し、現在18名のメンバーが集い、私もその一員として参加しています。
通常であれば11月から準備が始まりますが、今回は特別に3月からスタートしました。
その理由は、中島実行委員長が大切にしている「チームづくり」にあります。
目的が「カンファレンスの開催」となると、一般的には計画や段取りの話が中心になりがちです。
しかし、第1回目の準備会では、「かなカンが終わった後、自分たちはどんな気持ちでいたいか」「どんなかなカンにしたいか」といった“在り方(Being)”をテーマに語り合いました。
経営でいう「理念」にあたる部分を丁寧に共有し合う時間でした。そのような対話を重ねる中で、ようやく最近、具体的な計画の段階に入りました。
準備会では意見を自由に交わすことができ、誰かに忖度したり、意見を遠慮したりすることもありません。
硬い会議ではなく、安心して発言できる場が自然にできあがっています。
チームビルディングやイノベーションの土台には、「心理的安全性」が欠かせません。
初対面の方や入会間もない会員が多い中でも、この準備委員会は心理的安全性の高い場だと感じています。
私は普段1人で事業を行っているため、このようにチームの一員として関わり、学び合える機会はとても貴重です。
かなカンを通じて「チームづくり」を体験的に学べる環境こそ、同友会ならではの魅力だと思います。
会議の後には円卓を囲んで懇親会も開催しています。ここでもさらに、熱い議論が飛び交いチームの絆が深まっていきます。
「今までにない、新しく“県央らしい”かなカンをつくる」その想いを胸に、実行委員会は来年11月まで全力で走り抜けていきます。
神奈川同友会の会員の皆さまはもちろん、会員外の方のご参加も大歓迎です。
たくさんの方々と一緒に学び合えることを、心より楽しみにしております!
Saki Coachig 松野咲子