横浜・川崎・横須賀・小田原・厚木・湘南など神奈川県各地での異業種交流会です。経営の勉強を行い、社員とともに発展する会社を創ります。
神奈川県中小企業家同友会
10:00〜18:00(月〜金)

参加者80人強!みなと支部10月例会を開催!


木地本氏の5年ぶりの報告だけあって、関心は高くリアルとオンラインを合わせて80名近くの参加者となりました。

開催日:2023年10月23日(月)

テーマ:コロナ禍売上99%減 危機からの再生
    ~コスト削減をせざるを得なくても同友会だけはやめなかった理由とは~

報告者:湘南トラベル株式会社 代表取締役 木地本 健太郎 氏(横浜みなと支部 幹事)
 座長:株式会社オマージュ  代表取締役 齊藤 健司 氏(横浜みなと支部 副支部長)
 司会:森岡Nutrition事務所    代表 森岡 梓 氏(横浜みなと支部)

会 場:神奈川中小企業センター会議室13F(+Zoom)

「おせっかいサービス」が旨の湘南トラベル

湘南ベルマーレのスポンサーをつとめ、旅行業のほか湘南ベルマーレユースや東海大学ラグビー部の遠征支援、留学生対応やベルマーレのサポーターツアー手配など業績は順調でした。

そんな順風満帆だった会社にコロナの嵐が吹き荒れました。

2020年1月、コロナウイルス感染症のニュースが世間を騒がせ始めます。

「3月からキャンセルが出始め、4月7日に緊急事態宣言。キャンセル料も底を尽き、夏には旅行業の売上がゼロになりました。」と、明るく軽妙な語り口ですが、ピンチは相当なものだったようです。

でも、あきらめません

観光農家のサクランボ販売、ベルマーレユニホームサプライヤーの服やマスクの販売、クレジットカード仲介、はちみつ販売…。ありとあらゆるものを売って「日銭を稼ぎ」ました。

そして、コロナ融資や雇用調整助成金、補助金、月次支援金、全国旅行支援などなど、片っ端から支援策を受けます。

さらにコスト削減に取り組みました。

旅行システムの見直し、ベルマーレのスポンサー料の値下げ交渉、会社案内やHPを自分たちで作る…。
この状況になってもスポンサーを降りることはしませんでした。
スポンサーは投資。
つながり続けることが大事だったからだといいます。

同友会の仲間たちが支えてくれた

「元気ないじゃん、大丈夫か」と声をかけてくれ、仕事を紹介してくれたそうです。
中でも現副代表の加藤氏には本当に親身になってもらい、資金で困っている木地本氏に助け船を出してくれたそうです。また、家族の理解と協力、社員の頑張りも木地本氏の力になったといいます。
たくさんの人に支えられて、この難局を乗り切った話に胸が熱くなりました。

最後に同友会の仲間の支えが大きな力となったことを語り、ぜひ積極的に同友会に参加してほしい、と会場に呼び掛けて報告を締めくくられました。

討論テーマ「あなたにとってのピンチはなんですか?それをどう乗り越えましたか?」

「変化を怖がらず直面してその中のチャンスをつかむ」
「人との交流はしたほうがいい」
「自社で取り入れたいもの、実践したいものはやってみる」
「失敗から経験を得て改善をしているストーリーがすばらしい」
「仲間の大切さ、新規事業への転換、スタッフのたいせつさ、存在のありがたさが分かった」
「エネルギーが素晴らしい」「ピンチの時は普段やらないことをやってみる」

など、様々なアイデアと活発な意見が飛び交いました。

懇親会


みなと支部会員のお店「濱家・本店」で、韓国焼肉とお酒を存分に味わいました。
気が付けば夜の11時!
皆さんと楽しい時間を過ごし、来月カナカンでの再会を約束し、お開きとなりました。

最後に

共通していたように感じたのは木地本氏も挙げられていた「仲間」という言葉、そして「変化」です。
木地本氏も挙げられていた「退かざる者は必ず進む」。
決して後ろ向きになるのでなく、自ら変化して道を開くことが大切なのだと改めて感じ入った報告でした。
ピンチを救うのは自らの変化と仲間の存在。

入会して日の浅い筆者ですが、同友会の存在意義を強く感じた例会でした。

(文責:CURE労務事務所・田中聡美)