経営者ならば悩む社員との関係。中小企業家同友会では「良い会社をつくる」ためには、経営者の姿勢や労使関係の発展を基本的な考えとして軸に据えています。
幹事会では例会で誰にどのようなテーマで報告をしてもらうのか、毎回議論が行われています。今回は労使見解をテーマとした2022年12月度例会について話しあいました。
神奈川同友会の所属する中小企業家同友会全国協議会(中同協)では人を生かす経営とはどのようなものかを常に考え、深く理解し、労使関係の創造的発展こそ、企業成長の原動力であることを示し続けてきました。
1975年に「中小企業における労使関係の見解」としてまとめられたものが通称「労使見解」です。この本の中で学ぶべき点として次の4点が挙げられています。
「人を生かす経営 -中小企業における労使関係の見解-」
中小企業家同友会全国協議会(中同協) 発行
神奈川県中小企業家同友会県南支部では毎年12月度の例会(異業種交流勉強会)では、労使見解をテーマに経営実践報告とグループ討論を行っています。
毎年労使見解を深く考え、自分なりに理解し、経営をされていらっしゃる方に報告していただいています。10月度の幹事会では、どなたに報告していただくかを検討しました。
しかし、これが大変難しいのです。労使見解には正解がなく、どこまで理解し、考えていたら話せるのかも正解がないからです。
労使見解に沿って、どのような形で報告してもらうのか、誰に報告してもらうのかを検討し、数名の候補者に絞って連絡しているところです。
経営者の目線と社員の目線、その目線の違いに悩む経営者は多くいます。一見うまくいっているように見える企業でも、「社員がこうだったら良いのに」と考えている方のなんと多いことか。
中小企業家同友会では「良い会社をつくる」ためにこのような勉強会を随時開催しています。 ぜひ12月度の例会にご参加ください。