2022年11月17日、かながわ経営カンファレンス(略称:かなカン)が無事に終了しました。
副実行委員長として2年、実行委員長として1年準備をしてきて、終わったという安堵感と、終わってしまったという喪失感が交錯しています。
実行委員長として、たま田園支部(略して「たま田」)担当かなカンの準備を進めるうえで心掛けたことは、運営に関わる実行員のメンバーが他人事から自分事へのスイッチ、「やらされ感からやってみよう感」へのスイッチです。
かなカンを準備するにあたって、「かなカンって何?」「どうしてかなカンをやるの?」という声がたくさん聞こえてきました。目的がわからなければ参加や協力の判断もできない、当然です。
自分視点の理解でメンバーに説明しても理解は得られないと考えて、かなカンとは何かを小田原開催に参加する事で体感してもらい、たま田園支部で開催する意義(たま田らしさ)を考えてもらう事に半年を費やしました。毎月幹事会でディスカッションを進めていく中で、メンバーの中にかなカン開催の意義や目的が少しずつ腑に落ちていき、自分たちが創るかなカン、といった意識もでてきました。
6ヵ月間議論して得られた成果がメインテーマ「未来へ繋がる経営が今から始まる」、サブテーマ「100年先まで持続可能な経営を考える」です。テーマを決める最終選考に残った二つのテーマ案、通常ならば多数決でどちらかを選定するところ、たま田らしさ「それぞれの個性を認め合う」といった考えから、両案採用になりました。
各分科会はたま田幹事が希望の分科会に入り、担当長の元で準備を進めていきました。希望を募った関係で幹事数のバラツキが大きくなり、分科会運営に大きく影響しました。これも「たま田らしさ」ですね。希望しない分科会に入ってもモチベーションは上がらない、嫌々やっても良い事はありません。各分科会は自分たちで考えてやりたい事を実現した個性的な内容になり、かなカンを盛り上げてくれました。実行委員長としてはメインテーマから少し脱線した分科会ができた点はちょっと困りましたが、運営側も参加者側も楽しそうだったので、良しとしました。
全大会の各分科会報告、かなカンで毎回聞かれるのが、「他の分科会にも参加したかった」です。分科会運営側視点の説明では中身が良くわからないと個人的に思っていたので、聴講者視点での質問を想定してたま田の姫野支部長のファシリテータを務めていただきました。的確な質問で、参加していない分科会の内容もより分かりやすくなったと思います。
特別講演、(株)宮﨑本店 宮﨑会長のお話は3回目(表敬訪問、三重同友会例会)になり、内容は同じですが、その時々の自分の状況が異なるために、前回とは異なる点に共感を得ました。「社長交代と事業承継は異なる、4つの承継」。現時点、承継する先はありませんが、その前に4つの承継物の現状把握、足りない物の準備を行う必要性を再認識させられました。
初めて宮﨑会長のお話を聞いた方は60分という短い時間の中で、多くの学びを得たと思います。
かなカンでは3年ぶりの懇親会、想定100名のところ170名が参加。
実行委員長挨拶で壇上に上がった際は、お酒に酔ったのか、参加者の熱気のせいなのか、会場の後ろの方が霞んでいたような気がしました。かなカンの成否に明確な基準はありませが、壇上から見えた景色から、成功を確信し、実行委員長を引き受けて良かった、と思いました。
小田原で引き継いだ際に「たま田は小田原を超えたかなカンにする」と言った責任を果たせて、ホットしています。
次の湘南支部は湘南支部らしさを追求していけば、かなカンを成功させることができる、小林実行委員長ならば必ずやってくれると確信しています。
懇親会終了後、本田代表理事お勧めのすし屋で「宮﨑会長を囲む会」を行いました。
かなカンのような大きなイベントは実行委員長1人が奮闘しても動かない。
みんなが気持ちよく動ける「しくみづくり」が実行委員長の役割りです。
会社も同じ。社員が自分で考え行動できる「しくみづくり」が経営者の役割り。
かなカンという大きな会社の経営者として、自分が考える会社経営ができたと思う反面、課題(個人的)も明確になったので、今後改善していきたい。
「役割りが大きければ、学びも多し」
かながわ経営カンファレンス たま田園支部開催に ご協力いただきありがとうございました。