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神奈川県中小企業家同友会
10:00〜18:00(月〜金)

2022年12月17日 横浜みなと支部例会を開催

2022年12月16日(金)、神奈川中小企業センターにて、横浜みなと支部12月例会が開催されました。

今回は横浜みなと支部所属、横浜トライ会計事務所 所長 鈴木正宏さんより
想いを数字に〜なぜ果物屋の3代目が税理士に挑戦したのか〜」をテーマにご報告いただきました

厳しかった実家の青果店の経営

横浜生まれ、横浜育ち。そんな鈴木さんのご実家は横浜の賑やかな下町、弘明寺の青果店でした。

幼い頃から商売の現場ですくすくと育ち、大学卒業後、一旦スーパーマーケットに就職しますが、
お母様の逝去に伴い、実家に戻り、お店の運営に携わるようになります。

しかし、お店の業績はというと、、、非常に厳しい状況。

その厳しい現実を受け止め、無給で鈴木さんも業績回復に努めるも、
1年後の結果は横ばい・・・・。

その時、鈴木さんが身をもって知ったのは、
「どんなに頑張ろうと思っていても、思いだけではどうにもならない」
ということだったそうです。

その時に、お付き合いしていた税理士さんはというと、
やりとりは年に一回の決算や確定申告のみ。
数字しか見てくれない、、という印象でした。

どんなに頑張っても、回復させられない、、、。
鈴木さんはそんなお店の厳しい状況から、
やがて、就職活動を余儀なくされます。

十数年かけて税理士資格を取得

その後、鈴木さんは手に職をつけたいという思いから、
ゼロから税理士を目指すことを決意しました。

しかし、鈴木さんのこれまでのキャリアは、
わずか数年勤務したスーパーマーケットと実家の青果店だけ。

とても苦しい、就職活動が想定されました。

鈴木さんはそこであることを決めます。

履歴書を1,000社送ろうと。

就職活動の中では、「このキャリアではどこも受かりませんよ!」
厳しい言葉を面接官から言われたり、辛い状況に立たされたこともありました。

しかし、諦めずに就職を続け、将来税理士になりたいという
意志を伝えた上で、ある会計事務所に合格することができたのです。

会計事務所での最初の仕事は、
税務処理の中でも一番簡単な年末調整の仕事。

しかし、何度やり方を学んでも、うまくできず、
上司の叱責をもらい続ける日々。

鈴木さんはそれでも諦めることはしませんでした、
その後も経理職に職を変えつつも税理士資格の勉強を続けたのです。

帰宅後は必死に試験勉強をしました。
その結果、十数年かけて税理士試験に合格したのです。

挑戦したいという思いからトライ会計事務所を設立!

そして、税理士資格を取得後、訪れたコロナ禍の中で、独立を決めて、
横浜トライ会計事務所を設立されました。

鈴木さんが一番大切にされていることは、

ご自身のこれまでの経験から、

・「何がなんでも生き残る策を考えること」、

・「ただ数字だけまとめる税理士ではなく、
  お客さんがしっかりと経営をサポートをする税理士であること」

このスタンスがお客様に評価され、独立開業後、売上は着実に伸びています。

まさに想いを数字にされているのです。


この鈴木さんのお話から得た学びは、

税理士資格に合格するという目標を諦めない熱い思いと、
ただ、ただ数字だけまとめる税理士ではなく、
経営をサポートをする税理士として挑戦、行動を続けていること。

想いと挑戦(行動)こそが未来を形作っていくこと。

そう強く感じました。

大抵の場合、目標や目的はいとも簡単に達成できるものではありません。
障害や壁が多く存在するものです。

それでも熱い想いと挑戦する心を胸に前に進み続けること。

その決意と行動力が望む未来をカタチにしてくれる。

そう強く感じた、素晴らしい例会になりました。