みなと結の会とは
「みなと結の会」とは、新会員と既存会員の交流を主体とし、
あらゆる業種の専門知識や市場の動向などをセミナーを通じて学び、
自社の経営のヒントを見つけることを目的としており、2020年9月25日にスタートしました。
今回は、MINATO㈱ 代表取締役 坂巻健一郎氏にご報告いただきました。
経営者の数ある仕事の中の一つが、リスクマネジメント。
リスクマネジメントというと、「労災防止」「委託先企業からの顧客情報の流出」など
信用問題の発生防止をイメージされる方が多いかと思います。
しかし、現代社会においての中小企業に求められる
リスクマネジメントは、それだけではありません。
パワハラ、セクハラはもちろん、ここに含まれますし、
中には社長とっては「これって俺の責任なの?」と思えるような
リスクが発生することがあるのです。
例えば一例を挙げてみると・・・
・運送業において、社員の腰痛に対して、4,000万円の賠償請求判決が・・・
・IT会社社員が急性アルコール中毒に。労災が認められ6,000万円の賠償金が発生・・
・マイカーで通勤中の事故で企業側の管理責任が認められる・・・
などなど。
一見防ぐことが難しいと思われる労災が数多く存在し、
なおかつ請求額も高額している。
それが、現代社会なのです。
一見、防ぐことが難しく思えるような、リスク対策。
具体的に、どのようにリスク対策をすればいいのでしょうか?
まず、3つのポイントを押さえるべき。
そう、MINATO㈱ 代表取締役 坂巻健一郎氏は答えます。
ポイント1:就業規則の策定・改訂
就業規則といえば、以前は大企業だけが策定するものだった。
しかし、今や中小企業にも求められるものになっている。
就職活動においても学生から「就業規則を見せてください!」と言われる時代。
経営者自身が過労死などの定義をしっかりと踏まえた上で
36協定を遵守した就業規則の作成し、
健全な社内環境を整えていくことが大切である。
ポイント2:自社の社員だけではなく、業務委託先にもリスクが発生しないように教育していくこと。
使用者責任として、業務委託先でのリスクも、
元請け会社が負うことが前提としてある。
自社の社員だけリスク防止の教育をするのではなく、
業務委託先の教育もしっかりと行うべきである。
ポイント3:万が一のために業務災害総合保険などの保険も活用すること
しっかりと対策をしたとしても、労災、賠償請求などのリスクが発生する可能性は大いにある。
だからこそ、万が一のために保険を活用することで完璧なリスクコントロールにつながる。
今回の結の会の参加者の方から
「こんなことまで社長は責任を負っているの?納得できない」という声も聞かれました。
それだけ中小企業の取り巻くリスクというのは多様化しているんだと
肌感覚で痛感する、学びの多い結の会となりました。
神奈川県中小企業家同友会は1965年に設立された経営者団体
2022年現在 約840社が加盟しており
(全国組織である中小企業家同友会には約47,000社が加盟)
よい会社をめざそう
よい経営者になろう
よい経営環境をめざそう
この3つを目的を理念の1つに掲げ強靭な経営体質をつくる経営者のための異業種交流団体です。
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