2024年10月28日(月)、横須賀市産業交流プラザでダイバーシティ委員会の例会を開催しました。当日は県南支部の皆さんにも多数参加していただきました。
今回は、WEBデザイナーとして活動されている株式会社tomonikoの代表取締役、奈須香織さん(県南支部・ダイバーシティ委員会)に、報告していただきました。
奈須さんは、「若年性ヒアリン線維腫症」(日本で10人ほどの疾患、症例が少なすぎて現在は難病指定困難)の病を発病されながらも自分の可能性を信じ、小学校から大学まで進み、困難を克服し障害者専門のコーディネーターと共に就職をしました。
就職先では自身の新たな障害が見つかったり、パワハラにあったりしながらも勤務を続け、数年後2社目となる会社でWEBサイトの更新を任され、成果をあげたことでデザインの仕事への可能性を見出します。
その後、「師匠」と呼ぶ人物との出会いが転機となり現在のWEBデザイン会社を立ち上げました。現在は業務委託のスタッフとともに、障害福祉事業所を主なクライアントとしながら、WEB制作会社を運営しています。
そんな奈須さんの会社のスローガンは、以下です。
1)自己理解 2)仕事の目的を理解する 3)余白のある働き方をする 4)理想(5年・10年・30年後の自分を考える)
これらを大切にしながら、自身の可能性を広げ夢を信じて事業を展開されています。
『余白ある生き方、してますか?』と言うテーマでグループ討論をしました。
「余白」とは?経営者は仕事の仕方や時間の使い方を自分で決めやすい反面、多くのことをやりすぎてしまったり、オンオフなく仕事をしてしまったりします。そんな経営者だからこそ「余白」を意識することが大切なのではないかという意見が多く出ました。また、余白には「時間的」と「精神的」の2つがあるとの意見もあり、忙しくても充実している、やる気に満ち溢れているのであればそれは良い余白なのでは、といった意見もありました。
参加者は多くが企業の社長という立場であり、それぞれがグループ内で、日頃あまり考えたことがない『余白』について大いに議論を重ね活気ある勉強会になりました。