2023年11月28日火曜日、オンラインにて商品アイデア研磨会が実施されました。商品アイデア研磨会は、横浜中央支部の仲間が持つ商品アイデアや課題などを気軽に相談できるよう、伊藤秀司支部長の発案で2022年度から実施されている横浜中央支部独自の取り組みです。
この日は、10回目の開催となり、伊藤支部長、田中副支部長をはじめとした7名が参加しました。相談者は弥侑feelの代表である門倉侑美さん。門倉さんは独立前の会社員時代から同友会のメンバーとして活動しており、会歴は通算すると9年目になります。青年部の幹事も務めており、同友会ではすっかりお馴染みの顔となっています。
門倉さんの相談は、短期間で売上が上がる事業を拡充する方法です。門倉さんが代表を務める弥侑feelでは、終活事業、葬送事業、事務委託事業の三本柱で事業を展開しています。終活事業や葬送事業は、その特性から、売上が上がるまで長い期間を要するとのことで、比較的短期間で売上を確保することができる、事務委託事業を伸ばしていきたいとの想いがありました。
門倉さんの想いに応えるため「如何に事務事業を伸ばしていくのか?」に焦点を当てて始まった商品アイデア研磨会ですが…… 意外な結末を迎えることとなりました。
事務委託事業を拡大するには新規事業に近い挑戦となります。数々の新規事業に挑戦した経営者から“厳しさ”を指摘されるものの、門倉さんは「事務事業への挑戦は難しいことを知っている。経験はないが尖らせることはやりたい」と強い意志を示しました。
その想いを尊重し、毎回恒例となった伊藤支部長からの「ミュートを外して!」の合図で、参加者によるアイデアの連発祭りが開始されました。参加者全員がZoomの音声ミュートを外して、ブレストでトンデモない意見を出しあうのが商品アイデア研磨会の特徴です。
尖るポイントとなる中心となる業務を探ったり、ターゲットになりそうな顧客層のニーズを探ったりしながらも、連発されたアイデアを掛け算しているうちに、その瞬間は訪れました。
「それってすごい宝では?」
既存事業の延長で行っているサービスが凄いポテンシャルを持っていることに気づきます。しかも、それは門倉さんの経営者としての大切な根っ子に直結している内容でした。なぜ、そんなに大事なことに、門倉さんは気づかなかったのでしょうか?
商品アイデア研磨会の終了後に、この時の心中を門倉さんに尋ねてみると、「なぜこの事業を本気でやりたいと思ったのかをいつしか忘れて、今をどう稼ぐか、それだけを追いかけていた」と教えてくれました。
“今をどう稼ぐのか”を考えることは、決して悪いことではありません。ただ、“今をどう稼ぐのか”だけに集中してしまい、好きで始めた事業の中に稼ぎの種になる、既に尖っていることが隠れていることに気づけなくなっていたというのです。さらに、これをきっかけに、門倉さんは「稼ぐということは大事ではありますが、まずは自分が事業を好きだと思うことが大切であることに気づきました」といいます。
門倉さんは、商品アイデア研磨会に参加した感想を「今までの自分を反省すると共にまた心に火を付けるキッカケになり、今は私自身とてもワクワクしています。アイディアを再度まとめ新しい一歩を踏み出していきます」と笑顔で語りました。
そんな相談者が笑顔で元気になる商品アイデア研磨会。ここであらためて、いつも参加してくださる伴走(Together Run)の代表・金子誠志さんに協力いただき、商品アイデア研磨会の魅力について触れいきたいと思います。金子さんは“商品アイデア研磨会の魅力”として3つのポイントにまとめてくれました。
1,名称にアイデアという言葉を冠しているように、枠にとらわれないアイデアが飛び交うこと。今回も門倉さんのビジネスの「次のまた次の一手」ともいえるようなアイデアを含め、数多くの案が提案されました。
2,参加者全員がさまざまな視点の気づきを得られること。私自身も現状のビジネスの新しい切り口に繋がるヒントを得ることができました。
3,参加者の本気度。相談者のビジネスを研ぎすまし、磨きこもうという全員の思いが、次々に意見となって出されまくります(笑)。結果、今回も「視界が狭くなっていた」「頭がクリアになった」という門倉さんの発言に繋がったのではないかと。
さらに金子さんは「そんな価値ある場が、横浜中央支部に所属さえすれば『無料』ですから、使わないのは大きなチャンスロスではないでしょうか」と提案してくださいました。
本当、その通りです!商品アイデア研磨会では相談者を絶賛募集中です!一人で悩まずにお気軽にお問い合わせください。もちろん、相談者だけでなく参加者も募集しております。金子さんのまとめにもあるように、参加者にとっても学びの宝庫となっています。応募資格は横浜中央支部の会員であることのみです。まずはお近くの幹事、特別幹事に声をかけてください。同友会に参加されていない方は同友会事務局までお問い合わせください。多くの応募を心からお待ちしております!